現代のエリクサーと呼ばれるリキュール「シャルトリューズ」とは

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シャルトリューズというリキュールを知っていますか?
このシャルトリューズの製法は門外不出で、「エリクサー」の一種であるとも言われているリキュールです。

エリクサーと聞くと、ゲームなどで聞き覚えがあるという方が一定の層にいると思いますが、エリクサーとは不老不死になれるとも伝えられています。
シャルトリューズがどのようなリキュールなのか、またシャルトリューズを使ったカクテルを紹介したいと思います。

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シャルトリューズとはどのようなリキュール?

シャルトリューズはエリクサーと呼ばれる不老不死になれると伝えられている霊薬・万能薬の一種で、フランスを代表するリキュールでもあります。
ストレートで飲むことも多くありますが、カクテルにも使用されるリキュールです。

シャルトリューズの歴史

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シャルトリューズがいつ生まれたのか、はっきりとした資料は見つかっていません。
伝承によると、1605年にフランス王アンリ4世の愛妾であるガブリエル・デストレの兄である「フランソワ・アンニバル・デストレ」が、ヴォヴェールにあったカルトジオ会の修道院にどこからか伝えたと言われています。

もう一説には、同年ヴォワロンのジェローム・モベークが製法を編み出したとも言われてもいます。
どちらの説が正しいかはわかりませんが、現在伝えられている説ではどうやら1600年初頭に生まれたと言われています。
しかし、このレシピは百種類以上の草根木皮を使用するために当時は材料が足らずに製造できなかったようです。

これがグランド・シャルトリューズ修道院に伝わったのは1730~1750年頃。シャルトリューズにはグリーン(ヴェール)とイエロー(ジョーヌ)の2種類がありますが、グリーンの原型となるリキュールが製造されたのがこの頃になります。

このグリーンのリキュールは修道士や付近の住民の滋養強壮に使用されたり、修道院に泊った旅人などの疲労回復のために使用されたりもしました。
この時に当時は薬用とされ販売などはされなかったのですが、やがて修道士が小規模に売り歩くようになりました。

この後、1789年のフランス革命により修道院が閉鎖に追い込まれ、このシャルトリューズの製法が失われるところでしたが、修道士がこの製法を記した写本をグルノーブルの病院に託しました。
しかし、この病院ではこれを使うことはありませんでした。
古文書として保管するように帝国内務省に依頼をしましたが、却下されたため現地の司祭が保管をしていました。
1830年頃に修道士が戻ってきたために、この写本を元に製造が再開され広く世に広まるようになりました。

1838年にはソフトで蜂蜜の香味が特長的な「ジョーヌ」が完成しました。
1860年、修道院から6kmほど谷を下ったフルヴォアリに工場が建てられ、生産が本格化するとパリの上流階級が食後酒として嗜み、英国王室ではパーティーの度に供されるようにまでなりました。
そして、ヴェールはいつしか『栄光のグリーン』と呼ばれ、一方でジョーヌは「リキュールの女王」と称されました。

しかし、これで今に至る、というわけにはいきませんでした。
1900年初頭に政教分離が起こり、再び修道院が解散に陥りました。
修道士たちはスペインのタラゴナへ移住、酒造を15年ほど行いフランスに戻りマルセイユを経た後、グランド・シャルトリューズ近くで事業を再開したものの、1930年代に地滑りにより工場が被災したため、ヴォワロンにて工場を復興し現在に至ります。

シャルトリューズの製法

シャルトリューズの製法ですが、前述の通り門外不出。
シャルトリューズ修道院の3人のみが知る秘伝であり、今もなお秘密です。
ブランデーをベースとし、砂糖やアンゼリカ、シナモン、ナツメグなどをはじめとした130種類のハーブを加え、樽で熟成させます。
そして、5回の浸漬と4回の蒸留を経て調製する、ということまでは情報公開されています。

シャルトリューズの種類

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シャルトリューズには既に紹介した通り、グリーンとイエローがありますが、この派生としてVEPシリーズが存在します。

シャルトリューズのグリーン「ヴェール」

シャルトリューズのグリーンは通称「ヴェール」と呼ばれています。
ヴェールは度数が55度と少しアルコール度数が高めのリキュールとなります。

ミントのような味わいかつスパイシー、それでいてハーブの香りが豊かで複雑。
ロックで飲んでも美味しく飲めますが、度数が強いと感じる方はソーダ割などがおすすめです。


シャルトリューズのイエロー「ジョーヌ」

シャルトリューズのイエローは「ジョーヌ」と呼ばれています。
ジョーヌは度数が40度と、ヴェールと比較すると飲みやすい度数です。

蜂蜜の甘みが強く、まろやかな味わいです。
こちらはお酒を飲み慣れてる方であれば、ロックでも十分楽しめます。


ワンランク上のシャルトリューズ「VEP」

シャルトリューズの高級志向である「VEP」シリーズも存在しています。
ヴェールVEP、ジョーヌVEPとどちらもあり、それぞれ8年~12年長期熟成を行った高級品です。
スタンダートは3年熟成なので、かなりの年数が熟成されたリキュールとなります。

値段も1万円をゆうに超える価格となっています。
なかなか1本買うのは勇気がいりますので、バーで一杯だけ試してみるのがよいのではないでしょうか。

その他のシャルトリューズ

シャルトリューズにはこれ以外にも、「エリクシル・ヴェジュタル」と呼ばれるものもあります。
これは原始的な製法で作られており、オリジナルのシャルトリューズに近いものになります。

アルコール度数は高く、71度あります。
甘みは他のものと比べると弱く、ハーブ香が強いリキュールで、「植物の霊薬」という意味を持っています。
スプーンに注いで砂糖を浸して飲んだりするのが代表的な飲み方です。

また、これ以外にもシャルトリューズの最初の処方が作成されてから400周年を記念したものや、シャルトリューズ修道院創設900周年の記念のものなどが存在しています。

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