仮想通貨への攻撃に注意!セルフィッシュマイニングと51%攻撃とは

仮想通貨,攻撃 基礎知識
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ブロックチェーンを悪意を持った人が攻撃する場合、セルフィッシュマイニングや51%攻撃という方法が挙げられます。

2018年5月に仮想通貨モナコインが受けた攻撃もセルフィッシュマイニングです。
13日から15日にかけて行われており、その攻撃によってブロックチェーンが複数回分裂しました。

攻撃した犯人は、モナコインを別の仮想通貨にかえ、セルフィッシュマイニングでブロックチェーン上ではモナコインの取引をなかったことにしました。

モナコインは合意形成をPoW(プルーフ・オブ・ワーク)形式で行っています。
セルフィッシュマイニングによる攻撃はPoWの問題を突いたもので、合意形成がPoWにて行われる仮想通貨にとっては常に直面する問題です。

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セルフィッシュマイニングとは?

セルフィッシュマイニングは英語だとSelfish miningで、直訳すると「利己的なマイニング」となります。
セルフィッシュマイニングは、マイニングを他のノード(コンピュータ)に公開せずに行います。

他のノードに公開されないため、セルフィッシュマイニングをされていることに気が付きません。
とはいえ、マイニングは簡単に行えないようにブロックを作成するには採掘難易度が調整されています。

モナコインの例でいうと、ブロック生成時間が90秒になるように難易度が調整されています。
世界中のモナコインのマイニングは90秒に一度だけ、行うことができるように調整されています。

大きな処理能力を持つコンピュータを用意し、かつ難易度が下がったところが狙われます
犯人は、隠れながら次々とブロックを生成し、チェーンを伸ばしていきます。

そして、公開されているチェーンより長いチェーンを作成するまでマイニングを行います。
ブロックチェーンは「長いものが正当である」というルールがあります。

そのために、セルフィッシュマイニングで作成した、公開されているものより長いチェーンを公開すると、セルフィッシュマイニングで作成したチェーンが正当とみなされてしまいます。

51%攻撃とは?

51%攻撃もセルフィッシュマイニングと似たように、これを行った人のマイニングを正とし、不正な取引の正当化や、正当な取引の拒否を行います。

この攻撃は、ネットワーク全体の採掘速度の51%以上を支配し、マイニングを行うと不正な取引も正当化されてしまいます。
実際に、2013年12月にはGHash.ioというビットコインマイニングプールが50%以上の計算能力を保持する可能性が出てきたため、一時期ビットコインの価格が下落しました。

セルフィッシュマイニングと51%攻撃の違いは?

この仮想通貨に対する2種類の攻撃の違いはなんでしょう?

51%攻撃は、その名の通り51%以上のネットワークを保有しなければいけません。
しかし、セルフィッシュマイニングは51%に到達しなくても実行可能です。

また、セルフィッシュマイニングはマイニングを行ったことをしばらく非公開にする必要がありますが、51%攻撃は公開していても非公開でもどちらでも行うことができます。

攻撃方法はどのようなものだろう?

セルフィッシュマイニングと51%攻撃では、どのようなことをして犯人は儲けようとするのでしょう?

セルフィッシュマイニングの場合、取引所を巻き込んだ攻撃が考えられます。
自分の仮想通貨を取引所に送金を行い、他の仮想通貨に交換し、出金します。

そして、セルフィッシュマイニングしていたブロックを公開します。
すると、正当なブロックより長いセルフィッシュマイニングを行ったブロックが正当なものと判断され、本来の正当なブロックが消滅してしまいます。

すると、仮想通貨に交換し出金した記録が消滅してしまいます。
これを行うことによって、犯人は不当な利益を得ることができます。

51%攻撃は、これ以外の攻撃も可能です。
マイニング報酬をすべて獲得したり、2重に送金をしたりとやりたい放題です。

この攻撃を防ぐ手立ては?

どのようにすれば、この攻撃から仮想通貨を守ることができるのでしょう?
一番簡単な対応方法は、取引量の多い仮想通貨のみを取引する、ということです。

取引量が多い仮想通貨は、多くのマイナーがマイニングを行っています。
そのために簡単には51%以上を占めることはできません。

また、セルフィッシュマイニングは入金してからブロックがたくさんできるのを待ってから取引する、ということが挙げられます。

少しの心がけだけでも、自分の資産を守ることができます。
このようなことを気を付けてみましょう。

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