ビットコイン7500ドルを一時割る 原因は「量子超越問題」と報道

ビットコイン,量子コンピュータ 仮想通貨
スポンサーリンク

ビットコインが暴落してますね。
この原因は量子コンピュータの影響ではないかと取り沙汰されています。
量子コンピュータとはなんなのでしょう?
また、今回のニュースはなにが問題で暴落を引き起こしたのか?
このような点を解説したいと思います。

スポンサーリンク

ビットコインがネガティブニュース「量子超越問題」を受け暴落

2019年10月23日、仮想通貨ビットコインの価格が7500ドルを下回りました。
この原因がGoogleが量子コンピュータを使って超計算を解いたため、と報じられています。
なぜこのニュースがビットコインの暴落につながるのでしょう?
それはビットコインのセキュリティの根幹である公開鍵に関係します。

ビットコインには、秘密鍵と公開鍵の2種類で管理がされます。
秘密鍵はプライベートキーとも呼ばれ、自分がビットコインの所有者であることを証明するための文字列です。
この秘密鍵は銀行口座の暗証番号のようなもので、他の人は絶対知られてはいけないものになります。

ビットコインは「公開鍵暗号方式」と呼ばれる技術を採用しており、暗号化と復号化(暗号の解読)には「秘密鍵」と「公開鍵」の2種類が必要になります。
公開鍵はパブリックキーと呼ばれています。

秘密鍵と公開鍵の使われ方を説明しておきます。
AさんがBさんにビットコインを送付するシチュエーションを考えてください。
1.Bさんが「公開鍵」を暗号化してAさんに送ります。
2.Aさんは、Bさんの「公開鍵」を用いて、そのビットコインに関する情報を送ります。
3.その情報を受け取ったBさんは自分だけが知っている「秘密鍵」によってその解読を行い、無事にビットコインを受け取ることができます。

「公開鍵」によって暗号化されたデータは、Bさんだけが持っている「秘密鍵」でしか解読できないため、AさんからBさんのもとへ安全にビットコインを送金できるのです。

ビットコインにおいて非常に重要な役割を持つ秘密鍵は、ランダムな状態の文字列をハッシュ関数「SHA256」を使用して演算することで生成されます。
このランダムな文字列を「Number used once(一度だけ用いる数字)」を語源に「ナンス」と呼ばれています。
現在心配されているのは、秘密鍵を使用せずとも、高性能なコンピュータを使用してしまえばビットコインの取引データを解読できるのではないか、という点です。

取引は公開鍵と秘密鍵の両方が必要ですが、この秘密鍵が不要となると公開鍵は誰でも見られる情報のため、それだけでブロックチェーン上のデータを改竄することが可能となってしまうのです。

元々仮想通貨のこの問題は指摘されていた

ビットコイン,量子コンピュータ
実はこの問題は、ずいぶん前から議論されていました。
そのため、突然不安材料が出てきた、というわけではありません。
ネオやカルダノはこのようなリスクを危惧し、量子コンピュータへの対応を行った仮想通貨として形成されています。

量子コンピュータによるセキュリティ問題については、毎年開かれる「ETSI/IQC Quantum Safe Cryptography Workshop」で、サイバーセキュリティや数学分野におけるトップ級の学者達がこの脅威に対して既に議論を交わしています。
この脅威に対して適切な対応方法が見つかれば、ビットコインのハードフォークを行い、対応することも可能でしょう。
量子コンピュータでも解読ができない「量子暗号」の構築は、着々と進んでいる、との意見もあります。

本当にビットコインのセキュリティが破られるのだろうか?

この量子コンピュータがビットコインのセキュリティを破るという、「量子超越問題」に対してIBMの量子研究チームのメンバーは、論文にて「重大な欠陥がある」と反論しています。
各国の研究者が論争を繰り広げていますが、「現時点では机上の空論にすぎない」という見方も多くあります。

さらに、ビットコインのハッシュ関数「SHA256」を破ることは理論上可能であっても、天文学的なコストがかかることなどから「現時点での実用性は皆無である」という意見も多くあり、近い数年間で、影響が出るようなものではないという意見が優勢です。

とはいうものの、ビットコインがこのニュースに影響を受けて価格を大幅に下げたということは重要な点です。
投資家の不安に影響されて暴落したビットコインは、今後どのようなネガティブニュースによって影響を受けるのでしょうか。

コメント